病棟で欠かせない夜勤の仕事内容

看護師は、病院勤務をしていると、多くは病棟の仕事を担当することが多い。仕事内容は時間帯によって異なるが、夜勤についてはやや特殊な面がある。夜勤の場合、基本的には病棟の見回りを決められた時間に行い、状況をカルテに記録しなければならない。それに加え、入院患者のナースコールに応じ、病室に行って話を聞いたり、容態によっては当直の医師に相談して適切な処置を行うことになる。このような業務は夜勤の典型的な例だが、さらに細かく見ていくと日勤との大きな違いに気づく。

夕食の介助をするのは夜勤の仕事になるのが一般的だが、その後の就寝の準備については夜勤にしかない仕事だ。就寝のためのケアは入院患者の状況によって大差があるため、職場が変わったり、入院患者が入れ替わったりすると、その都度何をすべきかに違いが生じるだろう。通常は特に何かをする必要もなく、消灯時刻になったら見回りをしながら電気を消していくだけで良い。しかし、夜はあまり眠れないという患者もいるので、就寝前に服薬をすすめたり、落ち着くように少し話をする必要があることもある。

また、治療の関係で投薬が必要になる患者も多いが、注射や点滴によるケアが必要な場合には、個々に対処していく必要がある。検温以外にも、就寝前に検査をしなければならないという例も少なくない。これらのことを把握し、就寝時刻までに全て終わらせるように手際良くこなしていくことが、夜勤の看護師に求められるのだ。